お弁当の意味

大好きな昭和弁当さんのブログ。あっという間にランキングが上がっていっていて
そこまでくると、たぶん、妬み、やっかみもはいってくるのか

あまり優しくないコメントがはいっちゃったみたいです。

ブログ主さんは、非公開にされていて、なにをいわれたのかはわかりませんが

正しい昭和のお弁当って何?という話から

ご本人にとってのお弁当の意味を綴られていました。

家庭や親子の数だけ、ストーリーがあるのだろうけど
しみじみと、料理やお弁当の意味を考えさせられる時間でした。

ありがとうございます。

前の消したブログにも書きましたけど、わたしにとってお弁当の
大事なポイントは、全体的に色どり美しくということです。
(といっても最近は茶色弁当になりがちですけど・・)


私の母は、お弁当にはいつも、ミドリをいれてね、といってきました。


それと同時に思いだすのは、子供のころに読んだ本。

戦後、五島列島に住んでいた少女は、父親は出稼ぎにいき、
母親と兄妹と貧乏くらし。

長女であった、その人は、いつも我慢をしていましたが
年に一度のひな祭りの日、お友達どうしで、お弁当を持って
花見をしようということになりました。

お友達はお医者の娘さんたちで、戦後といっても、裕福。それに
引き換え、彼女はボロをまとい、我慢の日々です。

ご馳走の用意ができないことを知った彼女は
ついに、我慢が切れ、母親を泣きながらなじります。

どうして自分だけ、と泣きながらうったえる娘を母親は
頬を叩いてしまうのですが、

おいもの天ぷらなら、つくってあげれる、というのです。

急ぎ、母親は料理をはじめ、沢山揚がったさつま芋が並びました。

それをお重につめていって、最後に

ちょっと待っていてねと、庭の桜の葉をもいで、
色どりよく、芋の天ぷらを飾りました。

晴れ着を着せ、口紅を差してもらい、少女は、お重を抱えて
お友達のところへといきました。


お重を皆であけたとき、
二色のみの彼女のお弁当を見たお友達は、それが珍しかったのか
わあ、綺麗、食べたことがない、といって、自分のおかずと交換
しましょうと、お芋の天ぷらは、お友達のお重へと移り、
お友達の豪華なおかずが、彼女のお重箱の中へと入っていき、
その日は、頂いたおかずを持ち帰り、家族で食べた、と

いう話し。

これを読んだ子供の私は

「はあ、えらいわねえ」と呟くと

母が

「え、だれがえらいとおもうの?」といわれたので

娘さんが偉い、おいものてんぷらだけって私はいやだ、と
いったらば、

お母さんが偉いわね、と思うのは

そのお母さんだわね、というのです。

おいもの天ぷらでも、綺麗に見せようと、桜の葉で飾ってくれたって
なにもなくても、それでもがんばろうって、
大事なことなのよ。と

言っていました。


おかずが一品でも、それでも綺麗に詰めるってことは
とっても大切なのよ、ってことでしょう。

その昭和弁当さんの
おかずが気にいらなかった方がいたようなんだけど

大切なことは
思い出を大切に、台所にたつってことじゃないかな。


いま、こんな時代でなんでもあるけど
昔に帰りたいと思う時が多くて
そんなときに
この人のお弁当をみると
気持が緩んでくる、そんな時間なのですよ。
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by tubaki_hana | 2010-07-08 03:21 | 田舎のごはん