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その美しさ

アフリカに遊びにおいで!の吉村さんのブログをぼんやり見ながら、あ!と気がついたことがありました。

吉村さん、ただいま、南アフリカを留守して、お仕事でヨーロッパにいらしているそう。

イスラエルの話しを読みながら、ちょっと戻ってみると、フランスの話し。

原子力発電所の炉が写された写真を見て、気がついたのです。

前回、ラベンダー畑を見るために、リヨンからアビニョン行きの電車に乗った際に、川沿いに
見えた風景と同じ。。

あれ、なんだろうと、フランスの川の風景を見ながら、なんとなく不気味で、人が寄らなさそうで
工場でもないし、あれ、なんだっけ?と心に残ったまま、忘れていました。

あれが、原子炉だったんだ・・と気がついたのが一昨日の話し・・・・。

原発大国、フランス。

その風景の先には、それはそれは美しい、ラベンダー畑が待っていて
澄んだ冷たい空気が、存在して。嘘のような現実。

なにも、しらずに、あの場所にいっていたけど

ただ表の、自然の美しさにだけ、心が傾いていて、現実を知らなかったのだと己を恥じました。




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以前、ブログ友達、MIKIさんがご紹介してくれた未来の食卓という映画。

南フランスの小さな村、そこの住民が、子供の給食と、ご老人のお弁当をオーガニックに
する運動を描いたストーリー。


予告のみしかみていないのですが、
南フランスというと、豊かな自然に、たわわに実ったフルーツや色の美しい野菜たちが
市場に並んでいて、本当に、美しい、、、と思っていました。

それでも、この映画の予告を見ただけでも、それは、たぶん、わたしは
表面的なことしか旅の途中に感じておらず、現実をしらなかったのだと
衝撃でした。

予告の中で

「農薬をまいていたころは、自分たちでは食べなかった」という声や、

「あの子が癌になったなんて、認めきれなかった」という、静かな母親の声が入っていたり

つまりは
表の豊かさの裏に
大きな何かを犠牲にしつつ、生きている現代を表していて

いろいろと考えさせられました。

そして、フランスは、原子力大国、その国から電気を買って生活している
EU市民たち。

自国に原子炉がない、もしくは反対するといいながら、その現実は、フランスが
原子炉燃やしてくれているわけで、

まさに、これも、大きな、矛盾の一つ。

綺麗な風景の裏を探ると、ここにいきついたときに

いままで、自分が何を見て生きていたのかな、、と気が付きました。

by tubaki_hana | 2011-04-29 05:38 | 生命力