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フランキンセンス、聖なる香り

さて、本日は、クリスマスの香りについて、書いていきます。


左のほうにちらりとみえるブルーの器の中に入っているのは、フランキンセンス(乳香)です。

クリスマスの香りといえば、フランキンセンス(乳香)
そのミステリアスな香りはバチカンの祭事でも焚かれています。キリスト誕生の際は東方の三博士が、金、ミルラ、そしてフランキンセンスを捧げたそう。
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最近ではスピリチュアルブームということで、以前より、フランキンセンスを焚いている方も多いようです。

私とフランキンセンスの出会いは、こんな神秘的なお話ではありませんでしたが、いまも心に残る思い出です。
数年前、自転車で世界を旅する日本人の方、四宮さんとアムステルダムでお会いしました。

市場ちかくの下町でインドネシア中華料理を頂いたあと、記念にとフランキンセンス、
ムスク、あと別のお香を頂きました。
すこし暗い店の中で、ナイフで削るその姿はまさに麻薬の売人状態で、「たぶんあやしい人たちですよね、わたしたち・・・」という感じ。
旅の途中会った方に形見分けのようにすこしずつ削って渡しているとのこと、シリアの市場で手に入れた貴重なフランキンセンスとムスクの香りは格別で、いったことのない国を想わせる魅惑的な香りに使うのももったいなく、一度焚いたあとは箱にはいったままです。


見えますか(笑)こうやってナイフで少し削って香りをわけて下さったんです。あやしいですね 笑


頂いたのはこちら。
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フランキンセンスのおかえしに、渡したものはカレールーと捨ててもいい文庫本、身軽であるべき旅人にはぴったりの贈り物、カレーは胃の中に溶け、本は読んだらどこかの宿においていけばいい、煙のような自転車手紙配達人である旅人とお香が重なって、面白く。


4万3000キロ手紙配達人は、この自転車にのって軽やかに消えていきました。

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神にささげる香りは、とっても現実的な物々交換にて、カレーと取り替えられたのでした。
そして、後、自転車の旅人は、この神秘なる香りにアフリカで出会ったそう。
エチオピアではコーヒーセレモニーの時にふんだんにフランキンセンスを焚いていたそうです。



そして、しばらくして、今度は、ロンドンから小さな小さな瓶とミュージアムのパンフレットが私のところに届きました、差出人記載なし。開けると、フランキンセンスの香りがして、すぐにだれかわかりました、香港からロンドンに来て休暇中の植物療法家のSHIMIさんからの贈り物。


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からびんなのに、香りが残っていて、これまた私の好きな思い出の美術館のパンフレットときたもんだ、この香りは、ほんと不思議な人たちを私の前に連れてきます。

Shimiさんは、「今度会えたら、これ説明する」とメッセージを送ってきたけど、会えてないから、まだなぜ、瓶をおくってきたのかは不明のまま。

さて、その会った事もないShimiさんですが、素敵なフランキンセンスの使い方をくろねこ旅館に提供してくださいました。続きはまた明日~。さ、ミルクを用意しとかないと☆

by tubaki_hana | 2013-12-21 06:38 | 生命力