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読書習慣 世界の肥満と飢餓を考える。

日も長くなり、リラックスしながら、本を読んでいる週です。
ラジ・パテル著肥満と飢餓は約440ページの本、内容も途中で解らなくなるというか、衝撃的すぎて、途中読むのを止めては自分たちの暮らしがいかに浅はかであるか、失くしたもの、殺してしまった心、考えさせられました。

世界のフードビジネスを語る上で、ラジ・パテルが一番的を得た説明をしているのではないかと思います。
彼自身、世界銀行とWTO(世界貿易機構)にエコノミストとして働き、後、そのWTOの会議上の前で抗議活動を行った人物です。


なぜ世界で10億人が飢えに喘ぎ、10億人が肥満に苦しむのか。

彼は「肥満」と「飢餓」を生みだす世界のフードビジネスについて、衝撃的な事実を述べています。

韓国の未来あった農業経営者が2003年、WTO閣僚会議会場の周りで、バリケードをよじ登って、自ずから
胸をナイフで刺し自殺しました。WTOは農民を殺すということを、自分の死で表した、この事件を皮切りに、インドの農民の自殺、農業が成り立たない仕組み、苦しむ農民の姿をレポートしています。

また、先進国の私たち、
あふれんばかりの品に囲まれているスーパーマーケットにいってみて、思うことは
30年前に比べたら、なんて、選択にあふれているんだろう、と便利さを感じてしまう人が多いのではないでしょうか。

ところが、これはただの錯覚で

世界のわずかな成功したトップの多国籍企業が取りきめた商品が並べられているだけで、その中で暮らさざる得ない私たちの姿がこの本の中で現れてきます。


これから、何回かわけて、ラジが伝えたいことをまとめて書き起こそうと思います。

よく欧米という言葉をわたしたち日本人は使いますが、欧(ヨーロッパ)と米(アメリカ)は違いがあります。

遺伝子組み換えに反対した欧州を米は経済制裁を加えようとしたり、

様々なパワーゲームが繰り広げられています。

身近なところでいえば、わたしたちが飲んでいるコーヒーや、甘いチョコレート。

カカオやコーヒー豆を栽培するプランタージュで働かされる子供、大人は、その飲むカカオの味や、甘いチョコレートの存在を知りません。農民からわずかなお金で買い取ったコーヒー豆を、いま、あなたがスターバックスで飲む一杯のコーヒーのお値段になるまで、どれだけの値段が釣り上げられるか考えたことがありますか。


彼らが早朝から夜までくたくたに働いても、子供を学校にやることも叶わない、毎日の食事で必死な状態の人間を考えず、一杯300円のコーヒーを飲む生活に疑問は持ちませんか?

ラジはたくさんのことをあなたに教えてくれます。

一押しの本です。


肥満と飢餓

ラジ・パテル著
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by tubaki_hana | 2013-05-25 09:00 | CHOCO図書館

暮らしの手帖とわたし

今週は、暮らしの手帖の創立者のお一人である大橋鎮子(おおはししずこ)さんの本を読んでいます。
「暮らしの手帖」と私。


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初めて暮らしの手帖を手にしたのは、高校生の時。
その当時のわたしのバイブルといえば、ノンノやアンアンなど、流行を追う雑誌でした。
当然、それは普通の女子高校生として極めておかしくない現象。

ある日、先生が暮らしの手帖の話しをされました。

広告を取らないで書かれている雑誌なの。
真実を書くって、大変なことで、広告を採ると、広告主からの注文やいろいろと
「本当のこと」が書けなくなる。

本を売って、その売上でまた本をつくる。
嘘や偽りのない商品テストの大きな意味。

派手な雑誌が大好きだった私にとって、その商品テストの意味は薄くて
ずいぶんと地味な雑誌だな。。と思いました。

それでも、先生は「いつか、わかるわよ」とそれだけ。

年を重ねれば重ねるほど、先生がなにをいいたかったかわかる年となりました。

大学にいく勉強はまったくしなかったけど、

こういった、先生のお勧めの本や考え方は、ずいぶんと今の暮らしに影響しています。

それは大きな海で波が浜辺の自分の足元に到達するような、ずいぶんと長くかかった時を経て。


この本は
戦前、戦後を生きてきた大橋さんが作り上げた暮らしの手帖の世界を垣間見ることができる本です。
ご自身で歩いて本を売り、商品テストでは自身が率先して実験に参加し、妥協をしない姿勢
皇族の方にまでインタビューをお願いする心意気。記事の一ページ、一ページに命がある。無駄な言葉が
一つもない、飾られた言葉もない、ただ、奥深い表現、そのままの素を見せて下さる姿勢に
編集者魂を感じました。

この世の中の、編集者のどのくらいの人数が
この暮らしの手帖の精神をご存じでしょうか。
嘘、偽りのない世界。正直にそのままを伝える重大さ、責任。職務。

お金がなくても、工夫をしながら、お洒落をする、おいしいものを作る、生活を整える
その気持ちが今現在の暮らしの手帖からも伝わってきます。

創立者の花森さんは遺言でこう伝えています。

「それにあまえて、お願いがあります。いままで暮らしの手帖をよんだことのないひと、一人に、あなたが
暮らしの手帖を紹介して下さって、一人だけ読者をふやして頂きたい、これがぼくの最後のお願いです」


このページに手が掛かったとき、電車の中で
じーんときました、花森さんの遺言を実行できた自分が嬉しかったんです。


日本から遠い場所にいると、友人同士で雑誌や本の貸し借りをします。
いろんな雑誌を交換しあった大事な友人に
暮らしの手帖をお貸した際に
「あの雑誌!すごいよ!」
どうして、今まで知らなかったんだろうと、とても喜んでくれました。
そして、なんと海外からの年間購読申し込みまでやっていました。

わかる人には、わかる、この本の伝えたい大事なこと。

花森さんがおっしゃるとおり、私の場所から、一人だけ読者が増えました、その静かな
感動がとても嬉しく。


~暮らしの手帖より~


これはあなたの手帖です。
いろいろのことが ここには書きつけてある
この中の どれか 一つ二つは
すぐ今日 あなたの暮らしに役立ち
せめて どれか もう一つ二つは
すぐには役に立たないように見えても
やがて こころの底ふかく沈んで
いつか あなたの暮ら方を変えてしまう
そんなふうな
これは あなたの暮らしの手帖です。
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by tubaki_hana | 2011-11-17 08:12 | CHOCO図書館

昭和天皇の本を読む日

震災後、遠い場所ではありますが、日本のニュースが目に入る度、胸にぐさりとくる
話しばかりでしたが、

ある日のニュースは、天皇皇后両陛下が、被災地の瓦礫に向かって、また海に向かって
黙礼されているお姿をみたときには

地味なお姿なんだけど、その、黙礼されている時間が、まさに、神々しいというか
当然、同じ人間という生物ではあるのですが、

さすが、皇室。すごすぎる。と正直、思った事はこれでした。

ということで、あの黙礼に静かに感動してしまった私が、次に手にとった本は、こちら。

昭和天皇三十二の佳話


以下、アマゾンのレビューから。

エピソードを通じて、昭和天皇のお人柄にふれられる佳作。
その立場上、自由勝手な発言は許されない。
だからこそ、ふとしたエピソードの中にそのお人柄が偲ばれる。

とりわけ心に残ったのは、
熊本での陸軍演習を観覧された後の帰りのエピソードだ。
戦艦榛名に御乗艦のおり、夜、暗い甲板に立ち、
一人、挙手の礼を行っていたところを侍従は見つける。
侍従がそばの望遠鏡を覗くと、遠く陸地でお召し艦を見送る提灯が見えたとか。
奉送する国民には、それに応える陛下のお姿は見えなかったろう。
それでも、国民の思いに応えたいと努めるお姿、なんという至情の方であろうか。

わたしは昭和天皇のお人柄に、日本人の最良の美徳を見た。
それとともに、その価値観が急速に失われてしまったことにも気づかざるをえない。
「明治は遠くなりにけり」との言葉はいつの頃だったか。
いまや、その感慨は「昭和」への追憶に重なっている。





鹿児島湾を昭和天皇が乗船されている際、周りはまっくらで、なにも見えないのに
船の甲板にて、おひとり、闇に向かって、挙手の礼されている姿。

対して地元民は、陛下に見えるかわからないのに、提灯を灯して、通過をされている間
お見送りをしていた。。。

お互いが見えていないのに、それは問題ではなく、礼を尽くす、この行為の意味が、
現在の平成を生きる私たちの中に、どのくらい、意味を感じることができるか、
これがわかるか、わからないかで、人生はずいぶんと違うと思います。


また、他の章では、
陛下27歳、即位大礼の際には、泰祝として、遠方から、男女六万人が
集まり、式典が行われたそうですが、当日は悪天候の大雨のお話。

側近は、この悪天候で陛下の体調を気遣い、お立ち台に天幕を設置しましたが、
それにたいし、撤去を命じられ、また、式典の1時間20分、雨具を身につけることもなく
目の前で行進する男女と同じく、ずぶぬれで答礼を続けられた天皇。

この章を読んで、
あ!と思ったのが

しばらく前に、民主党の岡田幹事長が原発関係で被災地訪問した際に
本人、全身、防御服、防御服を身につけていない、地元の関係者が出迎え、
握手をするにも手袋もはずすことなく
平然としていた一枚の写真に、正直、吐き気がでるほど、嫌気がでた瞬間。

「へー、自分だけが安全だといいんだ、この人は(あとジャスコ)」

これじゃ、人はついていかないですよね。。

この昭和天皇の、お互いが見えないのに、挙礼される行為や、目の前の人がずぶぬれならば
当然自分も同じであるべきという、THE帝王学に

今の政治家の態度のみすぼらしさに、日本の美学はどこいったんだ・・とがっくり。


その天皇家崇拝しているわけでないですが、

古代から続く日本の文化の継承者として、皇族の存在ってやはりすごいと思います。

その個を持たない、生き方から私たちが学ぶことも多いのではないかなと感じています。

この本を通じて思った事は、

皇族は、とくに天皇、皇后両陛下は、「個」を持たず、常に国民の想うというスタンスでの
人生を送られています。

そう思うと、
いま、「自分」という言葉が世の中にいかに多いかと考えると、国民と皇族は対極の存在に
なってしまっているのだということ。

自分であれ、自己表現、まずは自分のことを考えろ、

また、社会の中で、会社の中で、「自分の在り方」を考えるあまりに、かえって自分を見失う
こともあること。

家庭であれば
「そんな生き方恥ずかしい」とか、

それは家族の中で考えるから、人にどう思われているのか、「自分」の立場を考えるからであって

社会の中で「自分の存在」の意味を考えすぎて、不幸になっているような気がします。

昔は、神様が、とか、天皇崇拝の際には、天皇の為にとか、そういった時代があったと思いますが

それはそれで、いまとは違う、幸せがあったのではないかなと思います。

たとえば、家で

「そんな生き方、恥ずかしい!どうにかしてくれ、お父さんは恥ずかしい」といわれるよりも

「そんなのだと、お天道様に顔向けできない」とか個での判断でなく、別の存在にゆだねることは

実はとても意味あることではないのでしょうか。

誰かのために生きる、我を抑える意味の大きさを改めて考えさせられる
本となりました。

お勧めの一冊です。
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by tubaki_hana | 2011-07-03 06:10 | CHOCO図書館

窓際のトットちゃん 

懐かしきこの本のページを再び開いた今週。

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思えば、どうしてこの本を買ったのか、謎なんだけど

IIN(アメリカの栄養学校)創立者のジョシュアが、講義の時に、笑いながら、「サイキックe-mail」を知らない人に送っちゃったよっていってたことがあったんですが、

急に、わたしの頭の中に飛んできたサイキックe-mail@ from 宇宙?

トドロキケイコクハンゴウスイサン!

轟渓谷で飯盒炊爨をするという意味で、黒柳徹子さんこと、トットちゃんが本の中で、ママに
話しかけたこのトドロキケイコクハンゴウスイサン。

そういえば、海のもの、山のもの、もあったなあーーと急に懐かしくなり、このユーロ安で苦しい
ご時世に、トットちゃんの本を取り寄せて読み返してみたのでした。


たぶん、このブログ見てくださっている方々も、子供のころに窓際のトットちゃんを読まれていると
思うんだけど、もう一度、今、読んでみてください。

わたしは、読みはじめ5分くらいから、目元が潤んでました。


黒柳徹子さんは、小学校一年生で、退学となりました。いまでいう学習障害とか自閉症の子供が
持ちやすい行動を、担任の先生が持て余し、ついには退学となったのですが

転校したトモエ学園は、そんなトットちゃんを受け入れ、入学試験は、校長先生との面談、
その面談4時間、ずっとトットちゃんは話し続け、終わった時に「君はここの生徒だよ」といわれたこと。

時間割も決まっていない
自由な校風、

それまで、教室に座ることができなかったトットちゃんは、トモエ学園に入った時から
教室に座るようになり、様々なお友達に囲まれ、その中にはいろいろな子供たちがいました。

なんといっても校長先生が常に子供たちと信頼関係を結んでいたこと、
あまりにも自由な校風のため、親がびっくりして、転校させようとした子供がいて、
子供は真っ赤な目をして泣き腫らし、校長先生の背中を叩いて、また校長先生も涙目であったこと。
(この章は、子供のころまったく気になりませんでした、覚えていませんでした)


子供のころは読んで、まあー、トットちゃんはおてんばだったのねえ、とか、そこにでてくる
お友達とのお話が面白くて、好きな本でしたけど

今読んでみると、改めて、すごい本であることに気が付き、これは今の社会の人間にも
読むべき本だと思いました。

校長先生はトットちゃんに会う度にこう言い続けました。

「君は本当はいい子なんだよ」って。

裏を返すと、自由奔放なトットちゃんの行動は時に行き過ぎていて、苦情もあったのでしょう、
それでも、校長先生は、君は良い子なんだから、っていつも彼女を安心させていたのです。

今の黒柳徹子を作ったのは、トモエ学園と、広い心で娘を受け止めた、御両親でしょう。

もし、上から押しつぶされて、決められたこと以上のことをしたら、非難を浴びる世界で
育っていたら、今の徹子さんは存在しません。

子供の自主性を大切にされていた校長先生の教育方針は、どれをみても、感心するもの
ばかりで、改めて、今の世の中、大人も子供もなにかに縛られてしまった、、その解き方が解らない
現実。


本に出てくる登場人物は、実名で登場しており、
そのトモエで育った子供たちの中には、トットちゃんがお嫁さんになりたかった、泰ちゃんは
大人になって世界的に権威を持つ物理学者になりました(米国在住)

子供の環境作りっていうのは
物を取り揃えてあげることではなく、「自分の好きなことを集中してできる場所と時間の提供」だと
思います。


君は本当は良い子なんだよ、って本の中に何度もでてくるのですが、

次第に、自分に向かっていわれているようなんです。

「私は本当はいい人間なんだ」って、ふふふ、って涙したり、笑ったりと

懐かしさと、新しい発見が詰まって、素晴らしい読書の時間でした。
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by tubaki_hana | 2011-06-19 06:18 | CHOCO図書館

Globish 1500単語で使える英語法

とにかく、わたしという人間は、英語手抜き学習法に余念がない。


次に手をだしたのが、こちら。

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Globish=非英語圏の人間が使える英語、イングリッシュでなく、グロービッシュ。

なんでも1500単語あれば、会話は可能であるという説から展開されている英会話法。

賛否両論ですが、

軽く読むには、面白い本だし、

なんといっても、脱力しちゃう説明の数々。

「世界中の英語を話す人間の74%は非ネイティブ」だそうです。

そう、わたしの壊れ英語もこの74%の中に含まれている、仲間はなんと74%♪

ただ、本当に英語を母国語とする人間の中に入って生活をするには、このグロービッシュは
合わないと思うし、当然、より真剣に勉強するほうが、効果的ではあると思うのですが

文法とか、頭の中に、「英語は難しい」とインプットされている人間にとっては、
このグロービッシュは、気楽に入れていいかもしれないです。


昨年末に入学した、NYの栄養学校の教材の中に、創立者、ジョシュアが書いた一冊の
本がありました。彼の本は、正直いうと、ほぼグロービッシュに近いです。
難しい文法が入ってないし、より簡単に言いたいことを書いている、つまり、外国人にも
よくわかる、ある意味、最先端行ってます(言語レベルの衰えともいえますが)

最初、ジョシュアの本開いた時に

「最近のアメリカ人は、関係代名詞とか、つかわんのか?」と思ったほど、私の頭でもすらすらと
入ってくる状態・・。わたしには嬉しいけど、反面、言葉の簡素化が進み過ぎているという危惧も
ありました。

ま、手抜き学習法の私には、いいんですけどね。


究極の手抜きとして、昨年、購入してみたのは、
「これさえ聴けば、ネイティブ並みに話せる、発音矯正DVD」って感じの教材 fromニッポン


さらっと聴いてみたけど、使えない商品でした。

そのネイティブ並みに話せるレベルが、「旅行者」なのか、仕事なのか、
まったく線引きがなく、これさえやれば、完璧という、売り込み。

つまり、売り込むひと、教材を作った人間は、英語で会社員生活やったことがないような
人たちが作っているんだなーとわかった時点で、買った意味はありました。

それなら、まだ、この74%はネイティブじゃないんだぞ!と開き直って?
1500単語でとりあえず、がんばろうといってるグロービッシュのほうが、値段安いし
世の中の仕組みも教えてくれるので、手抜き学習やりたい人には、お勧めです。

一冊、12ポンドでした。
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by tubaki_hana | 2011-06-04 16:47 | CHOCO図書館