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土の神秘

週末、イギリスの田舎、デボン州までバスを乗り継いで17時間かけて行ってきました。

季節を楽しみながら、栄養のエキスパートであるディファニー先生の講習を受けるためです。

この風景、次はこれるかな、と気持はしんみり。もうシーズンの4回通ってしまったので、これで
基本のクラスは終わりなのです。


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今回は地元の方々も夜参加して、農場でとれたお野菜など、新鮮なオーガニックフードのお夕食と
映画の夕べでした。
「土のシンフォニー」というタイトルだったかと思います。

食事前に、土壌の専門家をおよびしての説明と映画の開始。

なぜ、この農場がこの夜、この映画を企画したのか、それを思うと心にしみわたりました。

世界中の土を求めて、旅するドキュメンタリーなのですが、その映像をみながら、いままでの
人生、自分の足元を考えたことがあったかという、ことや

土の神秘を考えた事もなかった自分を確認したし

いままで、オーガニック食品を語るにも、自分の口からでてくるのは、表面的な言葉ばかり。

そう、わたしの足は表面しか感じてなかったのです。

密林の中、スコップをもって掘った穴からは、どろどろの土がでてきて、それははるか数千年前の
土、成人男性の肩くらいまで掘った穴の底は、想像もつかないほどの歴史を刻んでいたのです。

農薬だ、オーガニックがいいと、その土のなんぞやを知らずに
語っていた自分が恥ずかしく、その神秘の世界に、引き込まれました。

この夜、この映画を企画した理由。ロミーとディファニーが伝えたかったこと。

この農場は、イギリス発祥のオーガニックコスメであるニールズヤード・レメディの創立者である
ロミーフレイザーさんが数年前に事業を売却し、手にいれた広大な農場です。

その世界に自分のブランドのコスメを広げた彼女は、いま大地の上に立っています。

彼女は、現在の表面的な世界に警告を鳴らすべく、この広大な土地に種をまき、羊や牛を
放ち、彼女を慕う仲間たちと共に生活をしています。

クオリティ・オブ・ライフが大事ね、いまは未来像が描きにくい、物質的な世界にどうしたら
いいのかしらね、と通ってくるわたしたちに間接的ですが、その問いを投げかけます。

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この野草はロミーと一緒にみんなで森にはいって摘んだ野草、後から図鑑をみて
効能を話したり、あとはこうやってテーブルのお飾りとなりました。

池の近くは冬は羊はいなかったけど
春が過ぎた今、羊たちは湖のそばにもいて、近づくと逃げていく光景。ふふふとなごんで笑うと。
悪臭が。。

水辺の近くにグレーの物体。羊の死骸です。腐敗したまま、そのままで土にかえすのでしょう。


映画の後
村の人たちも参加して
食事会でした。

「土に乾杯」というあいさつと共にベリーのシャンパン。

フレッシュサラダに、お野菜たっぷりのスープ、ライ麦のパンに、ドルセットのバター。
どれも地元産です。

ロミーであれば、講演会など招待したら、引く手あまたの人物であろうに
こうやって、村の人たちと大切な時間を過ごす、その生き方が眩しくて
前回言われた言葉を思い出しました。

「普通であることはとっても大切なことなのよ」


心に染みました。

そして、この夜、はだしで外を歩きたい、と思うほど、土の存在を感じることができて

遠いところから通いましたが、

言葉の壁を越えて、それはそれは素晴らしい先生方に出会えた幸せを感じました。

英語で2日と半日でしたが、今回が一番、実は辛くて、英国人と米国人が混ざっていた為
よく聴きとれず、これもまた課題、言葉の勉強は一生続きそうです。
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by tubaki_hana | 2012-06-15 04:53 | 生命力